収束はちかい! 

昨日テレビで「新型コロナウイルス感染症対策専門家」のニュースを拝見しました。実効再生産数(1人の感染者が何人にうつすかを示す数値で、1未満なら収束に向かう)が4月1日以降、示されていなかったので気になっていましたが、4月10日の段階で全国0.7、東京は0.5でいずれも1を下回っていたことが分かりました。従って現在の感染者数が減少しているのは理屈にあっていることが分かりました。

それで、自粛解除かと思いましたが、どうも延長が必要とのご認識のようです。それは、頂点に向かっての上昇カーブよりも下降カーブの方が緩やかだからのようです。

これはPCR検査が増えているためであると思います。

感染者には無症状の方も多いらしく(死亡者以外は、重症患者と患者数を含めて、詳細データがないので不明ですが。。。)もともと、実効再生産数が2.6(3月14日)で計算して、接触頻度を80%未満にしなさい(これも計算すると60%なのですが、安全率を見ている?)ということで、いろいろなところで安全率を見ているようです。

疑問に思い元グラフをみてみると、3月後半部分の実効再生産数は1前後に低下していることが分かり、2.6をベースの計算にはかなり無理があるように感じました。うーん、いずれにしても現在の低下傾向は、実は3月末少なくとも4月初旬の段階で兆候がでていたのではないかと考えています。

日本は衛生に関して、意識の高い方が多いので、欧米のような感染拡大(オーバーシュート)になっていないのは、実効再生産数の傾向を見ても分かると考えております(油断はせずに、衛生管理に注意することは必要とは思います)。

下記:
新型コロナウイルス感染症対策専門家会議
「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」(2020 年4月1日)から引用(←部、上山加筆)

 

Facebook にシェア